オ-プン当初から、ずっと扱っているものの一つに
マジョリカタイルがあります。
イギリス,ミントン社のタイルを模倣して作られたのが始まりとされている、
大正時代から昭和10年代にかけて、淡路島の淡陶社(現・ダント-(株))などで
作られていたレリーフタイルです。
アジア,アフリカ,中国など、海外にも多く輸出されてたタイルです。
ミントンの豪華で繊細な食器などの色合いとはまた違って
こちらは素朴でまさしく大正時代。
釉薬には、今は使われていない亜鉛や鉄などが入っているので、
やわらかな美しい色をしています。
画像ではわかり辛いですが、実物は本当に優しく素朴な色をしているのですよ。
ベトナムに残る、古い洋館などに時々使われているので、
当時の豊かさの象徴だったのでしょうね。
最近ものすごい近代化のスピードでそれらの建物が壊されて行っているのが残念ですが
それも時代の流れなので仕方がありませんね。
はがされたものを大切に残していくのが私の役目かな、と小さく思うのです。